半導体メモリのLCA実施方法
LCAの手法としては、製品製造プロセスに沿って、実際に投入される資源を特定し、プロセスの初めから終わりまでプロセス毎に積み重ねていく方法(プロセス型)と、製造工場全体で投入される資源を把握して、環境負荷を一括計算し、それを製品に振り分けるやり方(サイト型)があります。前者の方法は、製品毎のプロセスの違いが正確に反映されるという利点がありますが、プロセスが複雑な半導体では、膨大なデータ収集と計算が必要です。後者の方法は、計算は前者に比べ単純ですが、製品プロセスが異なる場合、その違いを分析するのが困難です。エルピーダメモリの半導体メモリの前工程は、製造プロセスが共通ですので、サイト型の手法を採用し、ウェハ1枚あたりの平均的な環境負荷を算出する方法としました。一方、後工程では、主なインベントリとして、製品毎の原材料と工程の電力消費量を入力とし、プロセス型の手法としました。
[分析方法]
製造プロセスにおける、資源・エネルギー消費及びそれに伴って発生する環境負荷を「製造工程におけるインベントリデータ」に、メモリ製品1個の投入材料データを「512Mビット FBGA製品の投入材料」に示します。従来は、製造プロセスで消費されるエネルギーをもとにCO2排出量を算出していますが、LCAを導入することにより、原材料採取及び廃棄物処理プロセスを含む環境負荷を算出できます。
| ●製造工程におけるインベントリデータ(2006年度) |
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インベントリ |
前工程 |
後工程 |
| エネルギー投入量 |
購入電力(Mwh) |
219,244 |
31,185 |
|
都市ガス(千Nm3)
|
129,794 |
0 |
|
A重油(kl) |
418 |
0 |
|
灯油(kl) |
0 |
318 |
| 原材料(t) |
138 |
34 |
| 化学薬品・ガス(t) |
45,906.9 |
0.4 |
| 廃棄物 |
産業廃棄物(t) |
9,144.8 |
199.0 |
|
有価物(t) |
11,596 |
18.0 |
|
廃棄物合計(t) |
20,740.8 |
217.0 |
環境負荷
(大気) |
Nox(t) |
6.23 |
0.15 |
|
Sox(t) |
0 |
0 |
|
ばいじん(t) |
0 |
0 |
|
CO2(kt) |
441.3 |
17 |
|
PFC(GWPkt) |
358 |
0 |
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