Elpida Memory, Inc.
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課題と取組

エルピーダメモリ株式会社   環境管理担当役員   安達隆郎

写真:環境管理担当役員 安達隆郎
環境マネジメントシステムについての課題と取組
 エルピーダメモリグループは、半導体メモリを開発・設計・製造することで、電子機器のキーデバイスであるDRAM(ダイナミック・ランダムアクセス・メモリ)を提供し、情報機器の高度化・省エネ化・低価格化などに貢献しています。この事業活動を推進する上で、環境マネジメントはまさに当社グループの未来を形成する重要なファクターです。次々と新しい技術、発想を取り入れながら、昨年度は次の2つの課題を掲げて、様々な角度から対応してきました。

プラスとマイナスの環境側面を同時に配慮

 一つ目は、プラスの環境側面において、業界トップクラスの環境に貢献する製品を創出することです。IT機器がダウンサイジング化し、またモバイル機器は限りなく小型・高機能化する方向にあり、デバイスに対するニーズも、高度な機能に加えて、省エネ化・小型化を求められています。これらのニーズを、最新の設計技術と生産技術により製品として実現しています。
 ニつ目は、マイナスの環境側面を低減する活動で、主にエコファクトリとしての製造面の環境活動です。エルピーダメモリは、2005年度から本格的に300mmウェハ製造ラインを稼動し、高い生産性と高い環境効率を実現してきました。半導体製造工程では、原材料であるシリコンウェハを純水、化学薬品やガスを用いて加工し、高温度で処理する工程を用います。また、生産ラインを高い清浄度のクリーンルームに設置しているため、空調設備や、純水製造の付帯設備もあり、電力、水、薬品を多量に使用しています。これらの環境への負荷をできるだけ低減する活動を課題としています。

環境パフォーマンス向上と環境へのリスク低減

 こうした本業を行う上で環境マネジメントシステムに求められるのは、先に述べた環境パフォーマンスを継続的に改善すること、事業を遂行する上での環境へのリスクをミニマムにすることです。
 また、これらの指標を製品のライフサイクル、即ち資材調達、生産工程、製品使用、廃棄の各段階において定め、環境負荷を定量的に把握し、改善を行うLCA「ライフサイクルアセスメント」にも注目しています。半導体のLCA手法は、業界でも検討されていますが、当社でも今後は積極的にLCAに取組む予定です。
 一方、数値目標に現れにくい環境リスクですが、半導体工場では化学薬品を多く使用することから、化学物質による大気、水質、土壌汚染を絶対に発生させないことが重要です。また同時に、会社内における、従業員の安全と健康面の管理も重要な点です。当社グループは、環境面・安全衛生面でのマネジメントを重要なシステムとして位置付け、活動を推進しています。昨年度は、広島エルピーダメモリにおいて労働安全衛生マネジメントシステム(OHSAS18001システム)の認証取得を行い、安全衛生面のリスクを管理し、低減化を実現しました。

今後の環境活動推進について

 以上、当社グループの環境マネジメントについての課題と、取組について述べました。
 環境マネジメントが機能するために基本となるのが、情報を共有することと従業員の意識改革です。特に、環境リスクを低減する上で、日常発生する問題が、つねに従業員の間で共有され、従業員の問題意識を高めることが必要になります。
 今年度は、問題意識を共有化するための仕組み作りと、従業員の環境意識変革の教育プログラムを強化することで、さらに環境活動を推進していきます。

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