Elpida Memory, Inc.
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2002年6月17日
報道関係各位
エルピーダメモリ株式会社

1Gビット/秒の世界最高速転送レートを実現する回路技術の開発に成功

512M  チップ写真

 エルピーダメモリ株式会社(本社:東京中央区、社長:徳山賢二)は、このたび、次世代DRAM仕様ので世界最高速のデータレート、1Gbps(1ピンあたり1Gビット/秒)を実現する回路技術の開発に成功しました。

 このたび開発した回路方式は、1.8V単一電圧で1Gbps動作という、現在使用されているSDRAM仕様PC133の7.5倍、DDR SDRAM仕様266Mbpsの3.75倍の高速回路方式であり、512Mbitの容量をもつ SDRAM(次世代DDR)に搭載して確認したものです。
 今回の回路開発により、次世代ハイエンドサーバ、PC向けのシステムに要求されているメモリシステムボード上でのデータ伝送レート、533Mbps動作を保証するの製品化が可能となりました。さらに、次々世代のIで要求されている転送レートの見通しを得ることができました。

 1.8Vの低電圧で1Gビット/秒の高速データレートを実現するためには、(1)クロックに対し、高精度(バラツキ30ps以下)に同期したデータ信号が出力でき、かつデータ信号波形が高品質(整形された信号によりデータ有効期間を確保)であること(2)高速出力データレートに対応し、チップ内部(メモリアレイ)もさらなる高速サイクル(4ns)でチップ内を読み書き可能にする必要があります。

 低電圧でも高速性能が出せるデバイス、プロセス的技術にあわせて、上記課題に対し以下の回路的工夫を行い、目標を達成いたしました。

  1. プロセス、電圧、温度変動によるデータ出力のタイミングのバラツキを1.8Vの低電圧動作でも最小に抑えるため、(1)1.6V以下で動作する高分解能にて外部クロックと同期調節可能なDLL(Delay Locked Loop)を用いた高精度低消費電力クロック再生回路、と (2)データ出力の出力波形の傾き(スルーレート)を変えずに駆動能力調整可能な出力バッファ回路、とを開発しました。
     上記の回路により10ps以下に出力タイミングバラツキ(スキュー)を抑えることができ、1Gbpsまで対応可能となりました。
  2. チップ内のデータを高速サイクルで読み書きするため、(1)メモリアレイ内のデータ信号線を階層化することにより各信号線の抵抗を50%低くし、かつ階層間の転送をタイミングレスにて実現、(2)メモリアレイから入出力回路間のデータ転送回路および配線に高速/通常の2種類を設け、データの転送順序に応じて使い分けること、により高速サイクルを実現しました。
     上記の回路によりデータ転送サイクル時間を45%短縮し、1Gbpsのに要求される4nsサイクルでアレイ動作を実現することができました。

 近年、サーバ/ワークステーション、パソコン等の情報機器システムにおいて、プロセッサの処理速度は飛躍的な高速化を遂げています。これにともない、メインメモリとして使用されるDRAMに対しても、さらなる大容量化、高速データレート化を低消費電力(低電圧)で実現することが望まれています。今回開発した回路により、の基本性能を越えた高速データ転送を実現できる見通しがつき、世界に先駆け製品化の目処をつけることができました。今後はこの技術を次々世代のIの開発へとつなげていきます。

 なお、本成果は6月13日からハワイ・ホノルルで開催されたVLSI回路に関するシンポジウム「2002 Symposium on VLSI Circuits」にて発表いたしました。

発表資料

以 上

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